子どもの反応を見ながら進行を変えるマジックショーとは?

子どものさまざまな反応を見ながらマジックショーの進行を考える一般的な生成イラスト

子ども向けマジックショーでは、あらかじめ決めた流れどおりに進めることだけが大切とは限りません。

実際にショーが始まると、

子どもたちがじっと見ている。

声が自然に出ている。

問いかけに反応している。

手を挙げる子がいる。

反対に、静かに見ている子が多い。

といった、その場ならではの様子が見えてきます。

ただし、一つの反応だけを見て、

「盛り上がっている」

「楽しんでいない」

と決めることはできません。

大切なのは、

その場で見えている複数の様子を観察し、今の進め方を続けるか、必要に応じて一部を調整するかを考えること

です。

この記事では、子どもの反応を「評価」するのではなく、マジックショーの進行を考える材料としてどのように見ることができるのかを整理します。

目次

「反応を見る」は歓声の大きさだけを見ることではない

子どもの反応というと、

大きな声。

笑い声。

拍手。

手を挙げる姿。

など、分かりやすい反応をイメージしやすいかもしれません。

もちろん、それらもその場の様子を知る材料になります。

一方で、

演者の手元をじっと見ている。

次に何が起きるのか待っている。

声は出さないけれど視線が演技へ向いている。

周りの子どもの反応を見ている。

といった様子もあります。

そのため、

反応を見る=大きく盛り上がっているかを見る

ではありません。

声、視線、動き、問いかけへの反応など、いくつかの様子を合わせて見ることがポイントです。

静かに見ることや前に出ないことも含め、参加のしかたにはいろいろな形があります。詳しくは、前に出なくても楽しめる?子ども向けマジックショーの参加のしかたで整理しています。

一つの反応だけで進行を決めない

ショー中に大きな声が出れば、

「もっと参加場面を増やした方がよい」

と考えたくなることがあります。

反対に、客席が静かなら、

「もっと盛り上げなければ」

と感じることもあるかもしれません。

しかし、一つの反応だけでは、その場全体の様子は分かりません。

たとえば、

一部の子どもは声を出している。

別の子どもは静かに集中している。

前に出たい子もいる。

客席から見続けたい子もいる。

という状態が同時に起こることがあります。

そのため、

目立つ一つの反応だけではなく、会場全体を見ながら判断する

という考え方が大切です。

観察したあとに考えるのは「次をどう進めるか」

子どもの様子を見る目的は、

「楽しんでいるかどうかを採点すること」

ではありません。

観察した内容を、

次の進行を考える材料にすること

です。

たとえば、一般的な調整候補として、

  • 今のテンポを続ける

  • 説明を少し短くする

  • 問いかけを増やしすぎない

  • 答えを待つ時間を調整する

  • 客席参加を続ける

  • いったん見る時間へ戻す

  • 一つの場面を長く続けすぎない

といった考え方があります。

ただし、

「この反応なら必ずこうする」

という固定ルールではありません。

同じように見える反応でも、その前後の流れや会場全体の様子によって判断は変わります。

子どもの複数の反応を観察し、マジックショーの進行を続けるか必要に応じて調整する流れを示した生成図解

※本文画像とアイキャッチは、子どもの反応を見ながらマジックショーの進行を考える内容を表現した一般的な生成イメージです。TOMO本人の実演や実在イベント・実績写真を示すものではなく、アイキャッチ内の帽子・鳩などもTOMOが実際に提供する特定の演目を示すものではありません。また、画像内の表現は固定した対応方法や、特定の反応・盛り上がり・結果を保証するものではありません。

反応があるからといって、参加を増やせばよいとは限らない

子どもたちから声や拍手が出ていると、

参加する場面をさらに増やしたくなることがあります。

しかし、

参加場面が多ければ多いほどよい、

というわけではありません。

マジックそのものを見る時間もあります。

変化を待つ時間もあります。

「どうなるんだろう」と考える時間もあります。

そのため、反応が出ている場合でも、

今の流れをそのまま続けることが合っている場合もある

と考えられます。

見ることを中心にする構成と参加型の構成の違いについては、見るだけのマジックと参加型マジックの違いで詳しく整理しています。

静かな反応を見て、すぐに参加を強く求めない

客席が静かなときも同じです。

静かだからといって、

すぐに声を求める。

何度も手を挙げてもらう。

前に出る参加を増やす。

といった対応が必要とは限りません。

静かに集中している子もいます。

次の変化を待っている場合もあります。

大きな反応をしないまま楽しむ子もいます。

そのため、

静かであること自体を「うまくいっていない」と決めつけず、ほかの様子と合わせて見る

ことが大切です。

声や拍手など客席からの関わり方については、声・拍手でも参加できる子ども向けマジックショーでも紹介しています。

問いかけへの反応も進行を考える材料になる

参加型の場面では、

演者から客席へ問いかけることがあります。

そのとき、

すぐに答えが返ってくる。

少し考えてから反応が出る。

一部の子だけが答える。

静かに考えている子が多い。

など、さまざまな様子が考えられます。

ここでも、

反応が早ければ正解。

反応が遅ければ失敗。

ということではありません。

大切なのは、

問いかけが今の会場に合っているかを考える材料として見ること

です。

たとえば、

問いかけを続ける。

少し待つ。

説明を長くしすぎず次へ進む。

見る時間へ戻る。

など、複数の選択肢があります。

「どうして?」という声も、次の進行を考える材料になる

マジックを見ている子どもから、

「どうして?」

といった声が出ることがあります。

そのとき大切なのは、声が出たことだけで進行を決めるのではなく、

そのやり取りをもう少し続けるのか、ほかの客席の様子も見ながら次へ進むのかを考えること

です。

考える楽しさそのものや、「どうして?」という反応について詳しくは、子どもがマジックを見て「どうして?」と考える楽しさで詳しく紹介しています。

予定を変えること自体が目的ではない

「反応を見ながら進行を変える」と聞くと、

その場で予定を大きく変更する。

毎回演目を入れ替える。

完全にアドリブで進める。

というイメージを持つかもしれません。

しかし、反応を見る目的は、

必ず予定を変更することではありません。

今のテンポが合っているなら、そのまま続ける。

今の参加量が自然なら、そのまま進める。

必要を感じたときだけ、一部の進め方を調整する。

そうした判断も含まれます。

「変えるかどうか」を決めるためにも、まず今の様子を見ることが大切です。

調整する場合も、変える範囲はいろいろある

進行を調整するといっても、

ショー全体を作り直す必要があるとは限りません。

一般的には、

テンポを考える

一つの場面を長く続けるか。

次の場面へ移るか。

説明ややり取りが長くなりすぎていないか。

といった部分です。

説明量を考える

今の説明で伝わっているように見えるなら、そのまま進む。

分かりにくそうなら、説明の仕方を見直す。

反対に、説明を増やしすぎない。

といった判断があります。

問いかけの量を考える

客席とのやり取りが自然に続いているのか。

問いかけが続きすぎていないか。

見る時間へ戻した方がよいか。

などを考えます。

参加する時間を考える

参加を続ける。

見る時間へ戻る。

希望する子が参加できる場面を残す。

など、見る時間とのバランスも判断材料になります。

これらは一般的な調整候補であり、

特定の反応に対して必ず同じ対応をするという意味ではありません。

一部の子だけでなく、会場全体を見る

子ども向けイベントでは、

反応の大きな子に目が向きやすいことがあります。

元気に声を出している子。

何度も手を挙げている子。

前に出たがっている子。

そうした反応は分かりやすいものです。

一方で、その周りには、

静かに見ている子。

考えている子。

周囲を見ながら楽しんでいる子。

もいるかもしれません。

そのため、

目立つ反応だけではなく、客席全体の様子を見る

という視点が必要です。

年齢が違う子どもが同じ会場にいる場合の楽しみ方については、年齢が違う子どもが一緒に楽しめるマジックショーとは?で整理しています。

事前に考えた構成と、当日の判断は別の段階

ショーの前には、

会場。

年齢。

人数。

客席配置。

など、事前に分かる条件から基本構成を考えることができます。

一方、ショーが始まってから初めて分かることもあります。

問いかけへの反応。

見ることへの集中。

参加したがる様子。

静かに見ている様子。

こうした当日の様子です。

そのため、

事前条件から基本構成を考えることと、実施中の反応から進行を判断することは別の段階

として整理できます。

開催前の構成設計については、マジックショーの内容は会場・年齢・人数でどう変わる?で詳しく整理しています。

反応を見ながら進めるときに大切なのは「決めつけないこと」

子どもの反応を観察するときに大切なのは、

一つの反応から結論を急がないことです。

静かだから楽しんでいない。

声が大きいから参加を増やした方がよい。

手が挙がらないから興味がない。

とは限りません。

いくつかの様子を合わせて、

今の進め方が自然か。

そのまま続けるか。

少し調整するか。

を考えます。

反応を見ることは、子どもを評価することではなく、進行を考えるための情報を受け取ることです。

子どもの反応を「次の進行を考える材料」にする

子ども向けマジックショーでは、事前に流れを考えることも大切です。

そのうえで、実際にショーが始まったら、

見る。

聞く。

反応を確かめる。

複数の様子を合わせて考える。

そして、

今の流れを続ける。

必要に応じて一部を調整する。

という判断ができます。

必ず進行を変える必要はありません。

大きな反応を求める必要もありません。

その場の子どもたちの様子を見ながら、今の進め方が合っているかを考え続けること。

それが、子どもの反応を見ながらマジックショーを進めるときの基本的な考え方です。

子ども向けマジックショーをご検討中で、イベントの目的や参加する子どもたちに合わせた進め方について確認したい場合は、分かっている範囲からご相談ください。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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