全園児イベントで年齢ごとに反応が違っても大丈夫?子どもの楽しみ方の見方

保育園や幼稚園の全園児イベントでは、同じ内容を見ていても子どもたちの反応が大きく違うことがあります。

大きな声で笑う子もいれば、静かにじっと見ている子もいます。

拍手をする子、先生の近くで見る子、途中で少し集中が切れる子もいます。

そんな様子を見ていると、

「静かな子は楽しめていないのかな?」
「年齢によって反応が違いすぎても大丈夫?」
「全員が盛り上がっていないとイベントとして成功とは言えない?」

と心配になることもあると思います。

結論からいうと、反応が違うこと自体は問題ではありません。

年齢や性格、その日の状態によって、楽しさの表れ方は変わります。

この記事では、全園児イベントで子どもたちの反応が違うときに、先生がどのように見ればよいかを整理します。

目次

同じイベントでも反応が違うのは自然です

0歳児と年長児では、同じものを見ても受け取り方が違います。

乳児は、

  • 音
  • 動き
  • 色
  • 表情
  • 周囲の雰囲気

に興味を持つことがあります。

一方で幼児になると、

  • 内容を理解する
  • 次の展開を予想する
  • 声を出して反応する
  • 拍手する
  • 友だちと一緒に盛り上がる

といった楽しみ方が増えてきます。

さらに、同じ年齢でも反応は一人ひとり違います。

そのため、全園児が同じタイミングで笑ったり、同じように拍手したりしなくても不自然ではありません。

「反応が大きい=楽しんでいる」とは限らない

イベント中に大きく笑ったり声を出したりする子は、楽しんでいることが分かりやすいです。

一方で、静かに見ている子は反応が小さいため、

「楽しめていないのかな」

と感じることがあります。

しかし、静かに見ているからといって興味がないとは限りません。

真剣に見ていたり、内容を理解しようとしていたりすることもあります。

イベント中の反応だけで判断するのではなく、その子なりの見方があることを前提にすると安心です。

大きく笑う子

大きく笑ったり声を出したりする子は、楽しさが分かりやすく表に出ています。

イベント全体の雰囲気も明るくなります。

ただし、大きく反応することが「正しい楽しみ方」というわけではありません。

周囲の子どもが静かでも、無理に同じ反応を促す必要はありません。

じっと見る子

声を出さず、じっと前を見ている子もいます。

このような子は、

  • 内容に集中している
  • 次に何が起こるか見ている
  • 周囲の様子も含めて観察している

ことがあります。

静かだからといって、つまらないとは限りません。

むしろ、イベント終了後になってから内容について話すこともあります。

拍手や動きで表す子

声を出すよりも、

  • 拍手する
  • 身体を揺らす
  • 手を動かす
  • 先生や友だちの方を見る

ことで楽しさを表す子もいます。

反応の形は言葉だけではありません。

子どもによって「楽しい」の表現方法は違います。

先生の近くで見る子

イベント会場の雰囲気や人数の多さに少し不安を感じ、先生の近くで見る子もいます。

先生の膝に座ったり、隣に座ったりしながら参加することで安心できる場合があります。

先生の近くにいるからといって、イベントに参加できていないわけではありません。

安心できる場所から見ることも、その子にとっての参加方法です。

反応の大きさだけで判断しない

子どもの様子を見るときは、

「どれだけ笑ったか」
「どれだけ声を出したか」

だけで判断しないことが大切です。

たとえば、

  • 出演者をずっと目で追っている
  • 前を向いて見ている
  • 先生に何か伝えている
  • 終了後に内容を話す
  • 友だちと体験を共有する

といったことも、楽しんでいたサインになる場合があります。

イベント中に静かだった子が、あとから印象に残った場面を話すこともあります。

年齢によって「楽しさが出るタイミング」も違う

乳児や小さい子の場合、その場で内容を言葉にすることは難しいです。

そのため、楽しさがその場で大きく表れないこともあります。

一方で幼児になると、イベント中だけでなく終了後に、

「○○が面白かった」
「びっくりした」
「また見たい」

と話すことがあります。

実際に、園イベント終了後も子どもたちが体験について話していたという声をいただくことがあります。

そのため、イベント中だけでなく、その後の反応も含めて見ると分かりやすくなります。

給食中やその後の会話も一つの反応

イベント終了後にいつもの生活へ戻ったとき、子どもたちがイベントについて話すことがあります。

たとえば、

「さっきの○○すごかったね」
「びっくりしたね」

と友だち同士で話したり、先生へ伝えたりすることがあります。

イベント中は静かだった子が、給食中になってから話し始めることもあります。

そのため、その場の盛り上がりだけをイベントの評価にする必要はありません。

乳児は表情や視線を見る

乳児の場合は、言葉による反応が少ないため、表情や視線を見ることがあります。

たとえば、

  • 動きを目で追う
  • 音がする方向を見る
  • 先生の表情を確認する
  • 手足を動かす
  • 表情が変わる

といった反応です。

大きく笑わなくても、興味を持っていることがあります。

乳児では特に、反応の大きさよりも安心してその場にいられるかを見ることが大切です。

幼児は内容への反応が増えてくる

幼児になると、イベントの内容を理解しやすくなります。

そのため、

  • 笑う
  • 驚く
  • 拍手する
  • 声を出す
  • 友だちと顔を見合わせる
  • 次の展開を予想する

といった反応が見られることがあります。

ただし、幼児でも静かに見る子はいます。

年齢だけで「こう反応するはず」と決めない方が安心です。

全員を盛り上げようとしすぎなくていい

イベントでは、

「せっかくなら全員に大きく盛り上がってほしい」

と思うこともあります。

しかし、子どもたち全員へ同じリアクションを求めると、静かに楽しみたい子には負担になる場合があります。

イベントの目的は、全員の反応をそろえることではありません。

それぞれの子が無理なくその場を楽しめることが大切です。

先生が反応を誘導しすぎない

子どもの反応が少ないと、

「拍手しよう!」
「みんな笑って!」

と声をかけたくなることがあります。

もちろん場面によって先生の声かけが役立つこともあります。

ただし、必要以上に反応を求めると、子ども自身の楽しみ方が見えにくくなることがあります。

静かに見る時間も含め、その子の反応を待つことも一つの方法です。

反応が小さいときに確認したいこと

静かな反応自体は問題ありません。

ただし、

  • 音が大きすぎて不安そう
  • 見えにくそう
  • 疲れている
  • 眠そう
  • 会場から離れたがっている

といった場合は、環境を調整した方がよいこともあります。

「静かに見ている」のか、「困っている」のかを先生が普段の様子から判断することが大切です。

日常的に子どもを見ている先生だからこそ分かる部分です。

途中で集中が切れても大丈夫

特に乳児や年少児では、イベントの途中で別のものに興味が移ることがあります。

一度後ろを向いたり、先生の方を見たりしても、それだけでイベントを楽しめていないとは言えません。

また興味が戻ることもあります。

全員が最初から最後まで一点を見続ける必要はありません。

外部出演者へ年齢構成を伝えておく

外部出演者を呼ぶ場合は、参加する子どもの年齢構成を伝えておくと安心です。

たとえば、

「0歳〜6歳が一緒に参加します」
「乳児クラスもいます」
「全園児参加です」

などです。

年齢差が分かっていれば、出演者側も内容や進行を調整できる場合があります。

また、先生側としても、

「全員が同じ反応をする構成ではなくても大丈夫」

という前提を共有しておくとイベントを見やすくなります。

イベント後の先生同士の振り返りでも反応を一つに決めない

イベント終了後、

「盛り上がった」
「静かだった」

だけで評価すると、子どもたちの細かな反応を見落とすことがあります。

たとえば、

  • 年長児はよく笑っていた
  • 乳児はじっと見ていた
  • 年少児は先生の近くで見ていた
  • 終了後に子ども同士で話していた

など、複数の反応をそのまま振り返る方が次の行事にもつながります。

まとめ|反応が違うことを前提にイベントを見る

全園児イベントでは、年齢や子どもによって反応が違います。

大きく笑う
じっと見る
拍手する
先生の近くで見る

どれも、その子なりの参加の形です。

イベントの成功を「全員が同じように盛り上がったか」だけで判断する必要はありません。

その場では静かでも、あとから話すこともあります。

大切なのは、子どもたちがそれぞれのペースで安心してイベントの時間を過ごせることです。

反応の違いをそのまま受け止められると、先生側も全園児イベントをより落ち着いて見守りやすくなります。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

目次