子ども向けマジックで「分かりやすさ」が大切な理由

「子ども向けのマジックは、分かりやすい方がいい」

そう聞くと、

「簡単なマジックにすればいいの?」

と思うかもしれません。

でも、ここでいう「分かりやすさ」は、マジック自体を簡単にするという意味ではありません。

大切なのは、何が起きたのかが子どもに伝わることです。

変化が見える。

さっきとの違いが分かる。

何が不思議なのか理解できる。

だからこそ、

「えっ?」

「なんで?」

「すごい!」

という反応につながります。

この記事では、子ども向けマジックショーで「分かりやすさ」がなぜ大切なのかを紹介します。

目次

「分かりやすいマジック」とは?

子ども向けマジックでいう「分かりやすい」とは、

何が変わったのか、何が不思議なのかが見て伝わりやすいこと

です。

たとえば、

  • なかったものが現れる
  • 色が変わる
  • 大きさが変わる
  • 持っていたものが別のものになる
  • あるはずのものが消える

などは、変化そのものを目で捉えやすい演出です。

反対に、変化が小さすぎたり、何が起きたのか説明を聞かないと分からなかったりすると、子どもによっては不思議さを感じる前に場面が進んでしまうことがあります。

「分かる」と「不思議」は反対ではない

マジックは、

「分からないから不思議」

と思われがちです。

でも子ども向けでは、

何が起きたかは分かる。でも、どうしてそうなったのかは分からない。

という状態がとても重要です。

たとえば、

「赤かったものが青くなった」

ことは分かる。

でも、

「どうして色が変わったの?」

は分からない。

このとき子どもは、

「変わった!」

という事実を理解したうえで、

「なんで?」

という不思議さを感じられます。

つまり、現象は分かりやすく、理由は不思議という組み合わせが、マジックの面白さにつながります。

変化が大きいと反応しやすい

子ども向けイベントでは、細かな動きだけでなく、会場の後ろからでも変化が伝わることが大切になる場合があります。

たとえば、

小さなものが少し動くより、

色が大きく変わる。

何かが突然現れる。

大きな動きが起こる。

といった演出の方が、子どもたちが「何か起きた」と気づきやすくなります。

もちろん、細かなマジックが良くないわけではありません。

大切なのは、見る人や会場に合わせて、変化が伝わる見せ方になっているかです。

「何が起きたか」が伝わると驚きやすい

マジックを見て驚くためには、その前後の違いが分かる必要があります。

たとえば、

「最初はここに何もなかった」

ということを見ていなければ、

あとから何かが現れても、

「最初からあったのでは?」

と感じるかもしれません。

そのためマジックでは、

変化する前の状態をしっかり見せること

も大切です。

何もない。

↓

何かが起きる。

↓

変わったことが分かる。

この流れが伝わることで、子どももマジックの不思議さに入りやすくなります。

説明が長すぎないことも大切

分かりやすくしようとして、説明を増やしすぎると、逆に子どもが集中しにくくなることもあります。

子ども向けマジックでは、

「今から何をするのか」

「何を見てほしいのか」

が自然に伝わる構成にしておくと、長い説明がなくても内容を理解しやすくなります。

言葉だけで説明するのではなく、

  • 道具を見せる
  • 動きで伝える
  • 効果音を使う
  • 演者の表情やリアクションを使う
  • 色や大きさで変化を見せる

といった方法もあります。

見るだけで状況が分かることも、子ども向けでは大切です。

音やリアクションも「分かりやすさ」を助ける

マジックの内容そのものだけでなく、

「今、何かが起きた」

と分かりやすくするために、効果音や演者のリアクションが使われることもあります。

たとえば、

変化が起きた瞬間に音が鳴る。

演者が驚いた表情をする。

客席に見せる間を作る。

こうした演出があると、子どもも注目するポイントをつかみやすくなります。

ただし、演出を増やせば増やすほど良いわけではありません。

大切なのは、マジックの変化を邪魔せず、理解を助けることです。

小さな子どもほど「今何が起きたか」が重要

小さな子どもは、大人と同じようにマジックの前提やストーリーを理解しているとは限りません。

そのため、

「この道具にはこういう意味があって……」

と長く説明するよりも、

目の前で起きる変化がはっきりしている方が入りやすいことがあります。

たとえば、

「消えた」

「出てきた」

「変わった」

といった現象は、言葉の説明が少なくても理解しやすいです。

これは幼児向けだから単純にする、という意味ではありません。

理解しやすい入口を作るということです。

年齢が上がると「考える楽しさ」も増える

少し大きくなると、

「どうして?」

「どこに隠したの?」

「仕掛けがあるのかな?」

と、マジックの理由を考えながら見る楽しさも増えてきます。

このときも、最初に「何が起きたのか」が分かっていることが重要です。

変化そのものが分からなければ、

「なぜこうなったのか」

を考えるところまで進みにくくなります。

つまり、分かりやすさは、考える楽しさへの入口にもなります。

分かりやすい=幼い内容ではない

「分かりやすい」という言葉から、

「小さい子向けの簡単な内容」

という印象を持つこともあるかもしれません。

しかし、分かりやすさと幼さは別です。

大人が見ても、

何が起きたのかが明確なマジックは楽しめます。

子ども向けで大切なのは、

難しい内容を避けることではなく、

見ている人が不思議さを理解できる形で見せることです。

見せ方を工夫することで、幅広い年齢の人が同じマジックを楽しめる場合もあります。

子ども向けマジックを選ぶときに確認したいこと

子ども向けマジックショーを検討するときは、

「すごい技があるか」

だけを見るのではなく、

  • 子どもから変化が見えやすいか
  • 何が起きたか理解しやすいか
  • 説明が長くなりすぎていないか
  • 子どもが反応しやすい構成か
  • 会場の後ろからでも内容が伝わりやすいか

といった点も確認すると、イベントに合ったショーか判断しやすくなります。

マジックの技術だけではなく、誰にどう見せるかもショーの大切な要素です。

「分かったからこそ、不思議」が子ども向けマジックの入口

子ども向けマジックで大切な「分かりやすさ」は、

マジックを簡単にすることではありません。

何が起きたのか分かる。

変化が見える。

だからこそ、

「どうして?」

という不思議さが生まれます。

子どもが内容を理解できることは、マジックの面白さを減らすのではなく、むしろ不思議な世界へ入るための入口になります。

「何が起きたかは分かる。でも、どうしてそうなったのかは分からない。」

そんな状態を作ることが、子ども向けマジックショーでは大切です。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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