保育室でイベントを行うときに確認したいこと|狭い会場でも見やすく安全にする考え方

保育園や幼稚園でイベントを行うとき、必ずしもホールや遊戯室を使えるとは限りません。

「いつもの保育室でできるかな?」
「子どもたちからちゃんと見える?」
「机や棚があるけれど大丈夫?」
「先生が動ける場所は残せる?」

と迷うこともあると思います。

保育室はホールよりスペースが限られますが、見え方・通路・先生の位置・出演者や道具との距離を整理すれば、イベント会場として使える場合があります。

この記事では、保育室でイベントを行うときに確認しておきたいポイントを、園の先生向けに分かりやすく整理します。

目次

保育室イベントは「入るかどうか」だけで判断しない

保育室でイベントを考えるとき、

「子どもたち全員が座れるから大丈夫」

と考えてしまうことがあります。

ただし、イベント中には子どもたちが座るスペース以外にも場所が必要です。

たとえば、

  • 先生が動く場所
  • 出入口までの通路
  • 出演者が使う場所
  • 道具を置く場所
  • 途中退出する子が通る場所

などです。

そのため、単純に「何人入れるか」ではなく、イベント中に人が安全に動けるかまで確認することが大切です。

保育室で最初に確認したい4つのこと

保育室をイベント会場として使う場合は、まず次の4つを確認すると考えやすくなります。

1.子どもたちから見えるか

保育室は、普段の生活や保育をするための部屋です。

そのため、

  • 棚
  • ロッカー
  • 机
  • 柱
  • おもちゃ収納
  • 保育用品

などがあり、イベントを見ることを前提とした空間ではありません。

出演者の正面に座った子は見えていても、端や後方では見えにくくなることがあります。

特に床に座る場合は、大人の目線ではなく子どもの高さから確認することが大切です。

可能であれば、実際に後方へ座ってみて、

「ここから出演者の顔や手元が見えるか」

を確認してみてください。

2.出入口と通路をふさがない

限られたスペースでは、少しでも観覧場所を広くしたくなります。

しかし、出入口まで子どもたちを座らせてしまうと、イベント中に移動しにくくなります。

たとえば、

  • トイレへ行きたい
  • 気分が悪くなった
  • 少し離れた場所で見たい
  • 先生が別の場所へ移動したい

という場面があります。

そのため、出入口につながる通路はできるだけ残しておく方が安心です。

イベント中に使わない場所でも、緊急時に動ける経路になっているか確認しておきましょう。

3.先生が動けるスペースを残す

子どもたちの見え方と同じくらい重要なのが、先生の動きやすさです。

子どもたちを隙間なく座らせると、先生が間を通れなくなることがあります。

すると、

「泣いている子のところへ行きたい」
「後ろの子を少し移動させたい」
「途中で退出する子に付き添いたい」

というときに対応しにくくなります。

先生の位置は後方だけにまとめる必要はありません。

会場によっては、

  • 左右
  • 後方
  • 出入口付近

などに分かれると、全体を見守りやすくなります。

先生が子どもたちを見守りながら動ける余白を残すことがポイントです。

4.出演者や道具との距離を確認する

外部出演者を呼ぶ場合は、出演者側にも必要なスペースがあります。

マジックやシャボン玉、その他のパフォーマンスでは、道具を置いたり、動いたりする場所が必要になることがあります。

子どもたちが出演者のすぐ近くまで座ると、

  • 道具に触れてしまう
  • 演出が見えにくい
  • 出演者が動きにくい

ということもあります。

そのため、

出演スペース
と
観覧スペース

を最初に分けて考えるとレイアウトをつくりやすくなります。

机や椅子は全部出す必要がある?

保育室イベントでは、

「机や椅子を全部別の部屋へ移動しないといけないの?」

と心配になることがあります。

必ずしも全部を移動する必要はありません。

部屋の広さや参加人数によっては、

  • 壁際へ寄せる
  • 一部だけ別室へ移動する
  • 使わないエリアを区切る
  • 荷物置き場として活用する

といった方法もあります。

重要なのは、部屋を空っぽにすることではなく、子どもたちと先生が安全に動ける状態をつくることです。

先生側の準備負担が大きくなりすぎない方法を考えてみてください。

保育室のレイアウトは通路から考えると整理しやすい

限られた空間では、

「子どもをどこに座らせるか」

から考え始めると、通路がなくなりやすくなります。

そこで、先に

出入口 → 通路 → 先生の位置 → 出演スペース

を決め、そのあとに子どもの観覧エリアを考える方法があります。

画像の配置はあくまで一例です。

実際には保育室の形、棚や机の位置、参加人数によって変わります。

ただし、

  • 出入口につながる道を残す
  • 左右または後方に先生が動ける場所をつくる
  • 出演者と園児の距離を確保する
  • 後ろの子まで見えるか確認する

という考え方は、いろいろな保育室で応用できます。

少人数だからこそ保育室が向いている場合もある

保育室は狭いというデメリットだけではありません。

少人数のイベントでは、ホールより保育室の方が落ち着いて参加できることもあります。

たとえば、

  • 1クラスだけ参加する
  • 乳児クラス中心
  • 少人数の誕生会
  • 小規模なお楽しみ会

などです。

いつも過ごしている部屋であれば、子どもにとって環境の変化も少なくなります。

特に小さい子の場合、広い会場よりも普段の保育室の方が安心して見られることもあります。

そのため、広い会場ほどよいとは限りません。

イベントの規模や対象年齢によって会場を選ぶことが大切です。

乳児がいる場合は「途中で離れられる場所」も考える

0歳児や1歳児が参加する場合は、全員が最後まで同じ場所に座っているとは限りません。

途中で、

  • 抱っこが必要になる
  • 少し離れたい
  • おむつ交換が必要になる
  • 泣いてしまう

ということもあります。

そのため、出入口付近や後方に、先生が移動しやすいスペースがあると対応しやすくなります。

「全員が最後まで座って見る」ことを前提にしすぎない方が、乳児を含むイベントは運営しやすくなります。

音の大きさにも注意する

保育室はホールより狭いため、同じ音量でも大きく聞こえることがあります。

スピーカーを使うイベントでは、

「ホールで使う音量をそのまま使う」

のではなく、部屋に合わせた調整が必要です。

特に乳児がいる場合や、大きな音が苦手な子がいる場合は、事前に出演者へ伝えておくとよいでしょう。

外部出演者に依頼する場合は、

「保育室で実施予定です」

と伝えることで、必要な音響や演出を調整できる場合があります。

出演者に事前に確認しておきたいこと

保育室で外部出演者を呼ぶ場合は、問い合わせの時点で会場について伝えておきます。

たとえば、

  • 保育室で実施予定
  • 参加人数
  • 子どもの年齢
  • おおよその広さ
  • 机や棚があること
  • 出入口の位置
  • スピーカーなどの設備

などです。

正確な寸法が分からなくても、

「普段○クラスが使っている保育室です」
「机を壁際へ寄せる予定です」

など、分かる範囲で伝えれば相談しやすくなります。

出演者によっては必要なスペースが異なるため、「この部屋でも実施できますか?」と事前に確認することが大切です。

狭い場合は無理に同じ会場へ全員入れなくてもいい

参加人数に対して保育室が明らかに狭い場合は、無理に全員を入れる必要はありません。

たとえば、

  • クラスを分ける
  • 2回公演にする
  • 別の会場を使う
  • 参加対象を調整する

という方法もあります。

「イベントは全員同時に行わなければならない」という決まりはありません。

安全や見え方を優先し、園の条件に合う方法を選ぶ方が現実的です。

まとめ|保育室でも大切なのは「余白」

保育室でイベントを行うときは、

子どもからの見え方
出入口と通路
先生が動けるスペース
出演者・道具との距離

を最初に確認してみてください。

限られた空間では、できるだけ多くの子どもを座らせることより、人が安全に動ける余白を残すことが大切です。

普段使っている保育室でも、机や棚の位置を少し変えたり、通路を確保したりすることでイベントに使いやすくなることがあります。

一方で、人数や内容によっては別会場や複数回開催の方が適している場合もあります。

必ずしも保育室で実施する必要はありません。

園児の年齢、人数、部屋の条件を見ながら、子どもたちも先生も無理なく楽しめる形を考えてみてください。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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