商業施設イベントで子どもが並ぶ企画を入れるときのポイント|待ち列と通路をどう両立する?

商業施設で体験型イベントを企画するとき、

「子どもが並ぶ企画を入れても大丈夫?」
「列が長くなったら通路をふさがない?」
「ベビーカーや親子で並ぶ場合はどのくらい余白が必要?」

と考えることがあります。

商業施設では、イベント参加者だけでなく、買い物中の一般来館者も同じ空間を利用しています。

そのため、体験企画そのものが楽しくても、待ち列が通路へ広がったり、店舗入口をふさいだりすると、イベント全体としては使いにくくなります。

大切なのは、何人並べるかだけではなく、親子がどこにどう並び、一般来館者がどう通るかまで一緒に考えることです。

この記事では、商業施設イベントで子どもが並ぶ企画を入れるときの待ち列と通路の考え方を整理します。

目次

商業施設の待ち列は「子どもだけの列」ではない

子ども向けの体験企画でも、実際に並ぶのは子どもだけとは限りません。

たとえば、

・子どもの横に保護者が並ぶ
・兄弟姉妹も一緒に待つ
・ベビーカーを押しながら並ぶ
・荷物を持ったまま待つ

といった状況があります。

子ども一人分の幅だけを想定して列を作ると、実際には想定以上に場所を使うことがあります。

そのため、商業施設のファミリーイベントでは、**「一組の親子がどのくらいのスペースを使うか」**という視点が必要です。

待ち列と一般通路は最初から分けて考える

最も基本となるのが、

待つ場所
と
通る場所

を分けることです。

イベント開始前は列が短くても、人気が出ると徐々に後ろへ伸びていきます。

そのままにしていると、

・一般通路へ列が伸びる
・買い物客が列を横切る
・どこまでが列か分からなくなる

ことがあります。

そのため、あらかじめ

「列はここまで」
「こちら側は通路」

と分かる配置を考えておくことが大切です。

列は「伸びた先」まで考える

待ち列を設計するときは、現在並んでいる人数だけを見るのではなく、列が伸びた場合を想定します。

たとえば、

・後ろへ伸びると店舗入口にかからないか
・エスカレーター方向へ伸びないか
・別のイベントスペースへぶつからないか

を確認します。

列の先頭だけを整えても、最後尾がどこへ伸びるか分からなければ混雑しやすくなります。

列の始まりより、最後尾がどこへ行くかを見ることが重要です。

ベビーカーも列の中に入る前提で考える

ファミリーイベントでは、ベビーカーを利用する家族もいます。

そのため、

「人は並べるけれどベビーカーは入れない」

幅では使いにくくなります。

また、ベビーカーを列の外へ置く場合でも、

・どこへ置くのか
・通路をふさがないか
・保護者から見えるか

を考える必要があります。

ベビーカーを無理に別の場所へ移動させるより、可能であれば親子単位で自然に並べる幅を考えるほうが利用しやすくなります。

列の入口と最後尾を分かりやすくする

イベント会場がにぎわってくると、

「どこから並べばよいの?」

と分からなくなることがあります。

特に商業施設では、イベント参加者と一般来館者が混在しています。

そのため、

・列の入口
・最後尾
・参加受付

が分かりやすいことが重要です。

大きな表示が必ず必要というわけではありません。

スタッフの案内や簡単なサインでも、参加者が迷わなければ十分です。

列が途中で折り返す場合は親子が動きやすい幅を残す

スペースによっては、列を一直線に伸ばせず、途中で折り返すことがあります。

その場合、折り返し部分が狭いと、

・ベビーカーが曲がりにくい
・子ども同士がぶつかりやすい
・列が崩れやすい

ことがあります。

単に人数を収めるだけでなく、親子が自然に方向転換できるかも確認するとよいでしょう。

子どもが列から離れることも想定する

大人は順番を守って並べても、子どもは同じ場所に立ち続けることが難しい場合があります。

興味のあるものを見つけて列から出たり、兄弟姉妹のところへ行ったりすることもあります。

そのため、

・列のすぐ横が通路になっていないか
・子どもが急に飛び出しやすい配置ではないか
・保護者が見守りやすいか

も重要です。

子ども向けの待ち列は、「列が崩れないこと」だけでなく安全に待てることを考えます。

待っている子どもから体験の様子が見えると分かりやすい

何を待っているのか分からないと、子どもは飽きやすくなります。

そのため、可能であれば列から

・体験している様子
・次に何をするのか
・楽しそうな場面

が見える配置にすると待ちやすくなります。

自分の順番が近づいていることも理解しやすくなります。

ただし、体験スペースへ近づきすぎて進行を妨げない距離を保つ必要があります。

待ち列の横に「楽しませるもの」を置きすぎない

待っている時間を楽しくするために、列の横へさまざまな仕掛けを置く方法もあります。

しかし、子どもが遊びに夢中になると、

・順番が来ても戻ってこない
・列が崩れる
・通路側へ広がる

ことがあります。

待ち時間対策と待ち列設計は、必ずしも同じ場所で全部解決する必要はありません。

列は列として分かりやすくし、必要なら別の過ごし方も用意するという考え方があります。

一人あたりの体験時間が列の伸び方を左右する

待ち列が長くなる原因には、会場レイアウトだけでなく体験時間も関係します。

一人あたりの体験時間が長い場合は、列がなかなか進みません。

そのため、

・説明に時間がかかりすぎていないか
・参加者の交代がスムーズか
・一度に複数人が参加できないか

を確認することも重要です。

ただし、体験の満足度を下げてまで短くする必要はありません。

体験の内容と受け入れ人数のバランスを考えます。

体験が終わった人の出口も考える

待ち列を考えるときは、並んでいる人ばかりに目が向きがちです。

しかし、体験が終わった人もその場から移動します。

出口と待ち列が同じ場所にあると、

・参加前の人と終了後の人がぶつかる
・親子が逆方向へ動く
・入口周辺が混雑する

ことがあります。

そのため、可能であれば、

並ぶ方向
と
体験後に抜ける方向

を少し分けると流れが整理しやすくなります。

写真を撮る保護者が列へ戻れるかも考える

子どもが体験すると、保護者が少し離れて写真を撮ることがあります。

そのとき、

・列の外へ出た保護者が戻りにくい
・撮影者が通路をふさぐ
・次の家族と重なる

ことがあります。

写真撮影が起こりやすい企画では、撮影位置と待ち列を近づけすぎないようにします。

待つ人、撮る人、通る人を分けると使いやすくなります。

親子が横に広がりすぎない案内も必要

家族単位で並ぶと、自然に横一列になって会話しながら待つことがあります。

それ自体は問題ありませんが、横幅が広くなると通路へはみ出す場合があります。

必要に応じて、

・列の方向を示す
・ロープや簡単な仕切りを使う
・スタッフが案内する

ことで、列を整理できます。

重要なのは厳しく管理することではなく、どこに並べばよいか迷わせないことです。

人気企画ほど「列を短く見せる」より分かりやすさを優先する

長い列が見えると、

「混んでいるように見える」

と心配になることがあります。

しかし、列を狭い場所へ無理に詰め込むと、かえって混乱しやすくなります。

人気企画では、

・列の範囲が明確
・最後尾が分かる
・通路へ出ていない

状態のほうが参加者にも一般来館者にも分かりやすくなります。

列を隠すのではなく、整理された状態にすることを優先します。

列が長くなったときの別の選択肢も考える

イベントによっては、列が長くなったとき、

・別の体験へ案内する
・少し時間を置いて戻ってもらう
・見るだけでも楽しめる企画を案内する

ことも考えられます。

すべての人をそのまま列へ追加し続ける必要はありません。

商業施設には、イベント以外にも買い物や食事などの選択肢があります。

「今並ぶ」以外の選択肢を持てることも商業施設ならではです。

店舗入口やエスカレーター周辺には列を作らない

待ち列を作る場所として特に注意したいのが、

・店舗入口
・エスカレーター付近
・階段付近
・施設の出入口

です。

このような場所に列が伸びると、イベント参加者以外へ大きく影響します。

人が多くなったときにどこへ伸びるかを想定し、重要な通行ポイントを避けます。

スタッフが列を確認できる位置にいる

待ち列が伸びたとき、スタッフが気づけないと対応が遅れます。

そのため、

・最後尾が見える
・通路へのはみ出しを確認できる
・参加者へ声をかけられる

位置にスタッフがいると安心です。

体験担当者が列の管理まで同時に行うのが難しい場合は、役割分担も検討します。

子どもの列だからこそ「きれいに並ぶ」ことを求めすぎない

子ども向けイベントでは、大人だけの列のように整然と並び続けるとは限りません。

子どもが動いたり、保護者の横へ戻ったり、兄弟姉妹が一緒に待ったりします。

そのため、

「線から絶対に出ない」

という運営よりも、

多少動いても安全に待てる余裕を作ること

のほうが現実的です。

列の形をきれいにすることより、安全と通路確保を優先します。

商業施設では「列の人数」より「列がどこにあるか」が重要

体験企画に列ができること自体は、必ずしも悪いことではありません。

人気があることの表れでもあります。

問題になるのは、

・通路をふさぐ
・店舗入口へ伸びる
・ベビーカーが通れない
・入口と出口が混ざる
・どこが最後尾か分からない

状態です。

つまり重要なのは、

何人並んでいるかより、その列がどこにあり、周囲の人がどう動けるか

です。

商業施設イベントで子どもが並ぶ企画を入れるときは、

・親子単位の幅
・ベビーカー
・列の最後尾
・一般通路
・体験後の出口
・列が伸びた場合の対応

まで含めて考えてみてください。

きれいな列を作ることではなく、並ぶ家族も、通り過ぎる来館者も無理なく同じ空間を使える状態を目指すことがポイントです。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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