商業施設の親子イベントで年齢幅が広いときの企画設計|幼児から小学生まで楽しみやすくするには

商業施設の親子イベントでは、

「小さな子どもと小学生が一緒に楽しめる企画にしたい」
「年齢差が大きいと、どちらかに内容が寄りすぎない?」
「幅広い年齢に対応するには何を用意すればよい?」

と迷うことがあります。

商業施設では、来場する子どもの年齢を細かくそろえることはできません。

幼児を連れた家族もいれば、小学生の兄弟姉妹を連れた家族もいます。

さらに、保護者も一緒に参加するため、学校や園のように「同じ年齢の子どもだけが集まる」環境とは違います。

そのため、商業施設の親子イベントでは、一つの年齢に合わせるのではなく、同じ会場の中に複数の楽しみ方を用意することが大切です。

この記事では、年齢幅が広い商業施設イベントを企画するときの考え方を整理します。

目次

商業施設では年齢をそろえられない

商業施設イベントでは、一般来場者が自由に参加します。

そのため、

・小さな子ども
・幼児
・低学年の小学生
・高学年寄りの子ども
・兄弟姉妹

などが同じ会場にいることがあります。

イベント担当者側で対象年齢を設定していても、実際には兄弟姉妹と一緒に来場する家族もいます。

つまり、

「この年齢だけが参加する」

という前提では企画しにくいのが商業施設イベントです。

一つの企画ですべての年齢に合わせようとしない

年齢幅が広いと、

「全員が楽しめる一つの企画を作らなければ」

と考えがちです。

しかし、小さな子どもと小学生では、

・集中できる時間
・理解できるルール
・できる作業
・楽しめる難易度

が異なります。

そのため、一つの内容だけで全員に同じ満足度を作るのは難しい場合があります。

そこで、イベント全体で、

見る
体験する
挑戦する

といった複数の参加方法を用意すると、年齢差を受け止めやすくなります。

小さな子どもは「見るだけでも楽しい」を作る

小さな子どもは、複雑なルールや長い説明が必要な企画には参加しにくいことがあります。

その場合、

・見るだけでも楽しい
・保護者の近くで参加できる
・短時間でも楽しめる
・途中で抜けても問題ない

という企画が参加しやすくなります。

ステージショーなども、親子で一緒に見られる内容であれば、参加の入口になります。

大切なのは、必ずしも「自分で何かをすること」だけを参加と考えないことです。

小学生には「少し挑戦できる」要素もあるとよい

ある程度大きくなった子どもは、簡単すぎる企画では物足りなく感じることがあります。

そのため、

・少し考える
・自分で選ぶ
・成功すると達成感がある
・自分のペースで挑戦できる

といった要素があると楽しみやすくなります。

ただし、難しくしすぎると参加できる子どもが限られます。

「できる/できない」ではなく、挑戦すること自体を楽しめる設計が理想です。

体験企画は難易度を一つに固定しない

工作や参加体験などでは、同じ内容でも難易度を少し変える方法があります。

たとえば、

・小さな子どもは簡単な工程だけ行う
・大きい子どもは少し工夫できる
・完成形を一つに決めすぎない

といった形です。

これにより、年齢ごとに別のブースを作らなくても、同じ体験の中で差をつけることができます。

運営負担を増やしすぎずに年齢幅へ対応したい場合に有効です。

「見る」「体験」「チャレンジ」の3段階で考える

年齢幅が広いときは、参加方法を段階で考えると整理しやすくなります。

たとえば、

見る

小さな子どもでも参加しやすい入口です。

・ステージショー
・展示
・短い演出
・見学できる体験

などがあります。

体験する

少し参加できる子ども向けです。

・簡単な工作
・親子体験
・短時間の遊び
・参加型コーナー

などがあります。

チャレンジする

少し大きい子ども向けです。

・ゲーム
・少し難しい体験
・自分で考える企画
・成功を目指す遊び

などがあります。

このように段階を作ることで、年齢を細かく区切らなくても選択肢を作れます。

兄弟姉妹が一緒にいることを前提に考える

商業施設では、兄弟姉妹で来場する家庭も多くあります。

その場合、

「上の子は参加できるけれど、下の子はできない」
「下の子向けで、上の子が退屈する」

といったことがあります。

そのため、

・同じエリアで別の楽しみ方ができる
・保護者が両方の子どもを見やすい
・一緒に待てる
・途中で役割を変えられる

といった設計が役立ちます。

兄弟姉妹を完全に別々の場所へ分けるより、同じ会場の中で選べる形のほうが保護者にも負担が少なくなります。

保護者が一緒に参加できると年齢差を吸収しやすい

小さな子どもは、保護者と一緒なら参加できる企画もあります。

そのため、

・親子で一緒に体験する
・保護者が少し手伝う
・近くで見守れる

という構成は、年齢差を吸収しやすくなります。

ただし、すべてを親子参加必須にすると、保護者の負担が増える場合もあります。

そのため、

親子で参加してもよい
子どもだけでも参加できる

という柔軟さがあると使いやすくなります。

年齢ごとに完全に分けると運営が複雑になる

年齢差に対応しようとして、

・幼児向け
・低学年向け
・高学年向け

と細かく分ける方法もあります。

しかし、分けるほど、

・受付
・案内
・スタッフ
・スペース
・説明

が増えます。

商業施設イベントでは、来場者が自由に出入りするため、細かすぎる分類は分かりにくくなることもあります。

そのため、必要以上に年齢で分けるより、同じ会場内で選択肢を作るほうが現実的な場合があります。

年齢表示を厳密にしすぎない

安全面などの理由で対象年齢を決める必要がある企画もあります。

その場合は、対象年齢を明確にすることが重要です。

一方で、すべての企画に細かい年齢制限を付けると、

「うちの子は参加できるのか分からない」

という状態になりやすくなります。

安全上必要な制限と、単なる目安は分けて考えるとよいでしょう。

年齢より「できること」で分ける方法もある

年齢だけでは、子どもの得意不得意を判断できません。

同じ年齢でも、

・工作が好き
・ゲームが得意
・見るほうが好き
・人前に出るのが苦手

など、興味は違います。

そのため、

年齢ではなく、参加方法で選べるようにする

という考え方も有効です。

「見る」
「作る」
「挑戦する」

といった選択肢があれば、年齢以外の違いも受け止めやすくなります。

ステージショーは年齢幅を広く取りやすい

ステージショーは、内容によっては幅広い年齢が同時に楽しみやすい企画です。

特に、

・見て分かりやすい
・テンポがよい
・保護者も一緒に楽しめる
・参加しなくても楽しめる

内容は、年齢差が大きい会場でも使いやすくなります。

ただし、ショーだけですべての年齢へ対応する必要はありません。

ショーで全体をまとめつつ、体験やチャレンジで個別の楽しみ方を作る構成も考えられます。

子どもだけでなく大人も退屈しないか考える

商業施設の親子イベントでは、保護者も長い時間その場にいます。

そのため、

・子どもだけが楽しんでいる
・保護者はずっと待っている

状態になると、家族全体の満足度が下がる可能性があります。

保護者が、

・一緒に見られる
・写真を撮れる
・会話できる
・近くで休める

といった環境も大切です。

年齢幅を考えるときは、子どもの年齢だけでなく、家族全体の過ごし方を見ることが重要です。

年齢幅が広いほど「選べること」が重要

年齢差が大きいイベントでは、全員に同じことをしてもらうより、

「どれを楽しむか選べる」

状態を作るほうが参加しやすくなります。

たとえば、

・ステージを見る
・体験に参加する
・チャレンジ企画へ行く
・少し休む

という選択肢です。

家族ごとに参加方法が違っても構いません。

むしろ、商業施設ではそのほうが自然です。

年齢幅が広いイベントでは会場全体で満足度を作る

商業施設の親子イベントでは、

「この企画だけで全年齢に対応する」

ことを目指さなくても構いません。

小さな子どもは見る。

少し大きい子どもは体験する。

さらに大きい子どもはチャレンジする。

保護者は見守りながら一緒に楽しむ。

このように、会場全体で複数の楽しみ方を作ることが年齢差への対応になります。

商業施設では、年齢を細かく分けるより、

「この会場なら、どの年齢でも何か楽しめる」

という状態を目指してみてください。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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