乳児クラスだけの小規模イベントはどう組み立てる?

乳児クラスの小規模イベントの組み立て方を考える記事の表紙

保育園やこども園では、全園児が参加する行事だけでなく、0歳児や1歳児など、乳児クラスだけで小規模なイベントを行うこともあります。

そのとき、

「乳児だけなら、どんな内容が向いている?」
「普段の保育室でできるイベントはある?」
「何か特別な準備をしないといけない?」
「途中で眠くなったり、泣いたりしたらどうしよう?」

と迷う先生もいるのではないでしょうか。

乳児クラスだけのイベントでは、幼児向けの行事をそのまま小さくする必要はありません。

大切なのは、子どもの月齢や発達、普段の生活リズムを考えながら、無理なく楽しめる時間をつくることです。

この記事では、乳児クラスだけで小規模なイベントを行うときの内容の考え方や、会場、時間、先生の準備について整理します。

乳児クラスのイベントは大がかりでなくてもいい

イベントというと、特別な会場を用意したり、たくさんの出し物を準備したりするイメージがあるかもしれません。

しかし、乳児クラスだけのイベントでは、必ずしも大がかりな準備をする必要はありません。

たとえば、普段の保育室で、

  • 先生と一緒に手遊びをする

  • 歌や音楽を楽しむ

  • 絵本を読む

  • 身近なおもちゃで遊ぶ

  • いつもと少し違う雰囲気を楽しむ

といった内容でも、イベントの時間をつくれます。

普段から過ごしている場所なら、子どもたちも環境に慣れているため、会場を大きく変えずに実施できる場合があります。

大切なのは、特別な演出をたくさん用意することではなく、乳児が安心して過ごせる環境の中で、いつもとは少し違う楽しさを感じられるようにすることです。

まずはイベントの目的を決める

内容を考える前に、どのような時間にしたいのかを整理すると、準備するものを決めやすくなります。

たとえば、

  • 先生と一緒に楽しく過ごす時間にしたい

  • 季節を感じられる活動を取り入れたい

  • いつもの遊びに少し変化をつけたい

  • クラスの子どもたちが一緒に楽しめる機会にしたい

などです。

目的が決まると、必要な準備も見えてきます。

先生と一緒に手遊びを楽しむことが目的なら、たくさんの道具や飾りを用意しなくても成立する場合があります。

反対に、季節の行事として雰囲気を楽しみたいなら、壁面の飾りや絵本などを取り入れる方法もあります。

すべてを盛り込もうとせず、今回のイベントで大切にしたいことを一つ決めると、内容を組み立てやすくなります。

普段の保育室を会場にする方法もある

乳児クラスだけのイベントでは、普段の保育室を使う方法も考えられます。

慣れた場所であれば、会場まで移動する必要がなく、いつもの保育の流れからイベントへ移りやすい場合があります。

また、使い慣れたおもちゃやマットなどを活用できれば、新たに準備するものを減らせることもあります。

ただし、普段の保育室を使う場合も、事前の確認は必要です。

  • 子どもが動けるスペースがあるか

  • おもちゃや家具が活動の妨げにならないか

  • 先生が子ども全体を見守れるか

  • 必要なときに休んだり、抱っこしたりできるか

  • 活動後に普段の保育へ戻りやすいか

特別な会場を用意することよりも、その場所で無理なく過ごせるかを優先しましょう。

内容は乳児の月齢や発達に合わせる

乳児クラスといっても、月齢や発達によって楽しめる活動は異なります。

たとえば、まだ自分で座ることが難しい子どもと、座って手遊びを楽しめる子どもでは、参加のしかたが変わります。

そのため、クラス全員に同じ動きを求めるのではなく、それぞれの子どもが無理なく関われる内容を考えます。

手遊びや歌であれば、先生が歌ったり動きを見せたりするだけでも参加できます。

おもちゃを使う場合は、月齢や発達に合ったものを選び、誤飲やけがにつながる小さな部品などがないか確認しましょう。

乳児にとって楽しみやすい内容は、必ずしも複雑なものではありません。

子どもたちの普段の様子を知っている先生が、興味を持ちやすい活動や安心して関われる方法を考えることが大切です。

少人数ならではの楽しみ方を取り入れる

乳児クラスだけの小規模イベントでは、大人数の行事とは違い、一人ひとりの様子を見ながら進めやすいという特徴があります。

たとえば、先生が近くで手遊びを見せたり、子どもの反応に合わせて声をかけたりする方法があります。

子どもが興味を示したら少し続け、疲れたり別のことに関心が移ったりしたら、内容を切り替えることもできます。

全員が同じタイミングで笑ったり、同じ動きをしたりする必要はありません。

じっと見ている子、手を動かす子、先生の近くで参加する子など、それぞれの関わり方があります。

少人数であることを生かし、子どもの反応を見ながら柔軟に進められる内容を考えてみましょう。

普段の保育室で乳児4人と先生2人が手遊びを楽しむ一般的なイラスト
目次

イベント時間は長さよりも子どもの様子を考える

乳児クラスのイベントでは、何分間行うかも気になるポイントです。

ただし、すべての乳児クラスに共通する適切な時間が決まっているわけではありません。

月齢や発達、その日の体調、普段の生活リズムによって、無理なく楽しめる時間は変わります。

そのため、最初から内容を詰め込みすぎず、子どもたちの様子に合わせて調整できるようにしておくと安心です。

たとえば、手遊びや絵本など、途中で切り替えやすい活動を組み合わせる方法があります。

子どもたちが疲れているようなら、予定していた内容をすべて行うことにこだわらず、短く終えることも選択肢の一つです。

イベントを予定どおりに終えることより、子どもたちが無理なく過ごせることを大切にしましょう。

給食や午睡など普段の生活リズムを優先する

乳児クラスでは、授乳、食事、おむつ交換、午睡など、日常の生活リズムがイベントの進め方に関わります。

そのため、イベントの時間を先に決めるのではなく、普段の保育の流れを確認してから実施する時間を考える方法もあります。

たとえば、午睡の準備が始まる時間に近い場合は、イベントの内容を少なくしたり、別の時間帯に変更したりすることもできます。

また、全員が同じタイミングで参加できないこともあります。

授乳やおむつ交換などが必要になった子どもは、無理に参加を続ける必要はありません。

普段の生活を大きく崩さずに実施できるようにすると、先生側も落ち着いて対応しやすくなります。

先生の準備負担を増やしすぎない

乳児クラスのイベントでは、通常の保育を行いながら準備を進める必要があります。

そのため、準備に時間がかかりすぎたり、当日に多くの作業が発生したりする内容は、先生の負担が大きくなることがあります。

準備を考えるときは、

  • 普段使っているものを活用できるか

  • 飾りや道具を増やしすぎていないか

  • 準備と片付けに時間がかかりすぎないか

  • 先生が子どもを見守りながら実施できるか

  • イベント後に普段の保育へ戻しやすいか

を確認しておきましょう。

イベントのために特別なものをたくさん用意しなくても、普段の活動を少し工夫することで、特別な時間をつくれる場合があります。

先生が準備に追われすぎず、子どもたちの様子を見ながら進められることも大切です。

乳児が安心して過ごせる環境を整える

乳児クラスのイベントでは、内容だけでなく、安心して過ごせる環境も考えておきたいポイントです。

普段と違う雰囲気に興味を示す子どももいれば、戸惑う子どももいます。

そのため、子どもの様子を見ながら、必要に応じていつもの環境に近づけたり、先生の近くで過ごせるようにしたりする方法があります。

また、活動に使う道具やおもちゃは、乳児の月齢や発達に合っているかを確認します。

床に座って活動する場合は、周囲にぶつかりやすい家具や物がないか、子どもが動けるスペースがあるかも確認しましょう。

特別な装飾や演出を増やすことより、子どもが安心して過ごせる環境を優先することが大切です。

外部の出演者を呼ぶ場合は乳児クラスであることを伝える

乳児クラスだけのイベントでも、外部の出演者を呼ぶ方法はあります。

その場合は、問い合わせの段階で、乳児クラスだけが参加することや、参加する子どもの月齢などを分かる範囲で伝えておきましょう。

確認しておきたいのは、次のような点です。

  • 乳児向けの内容に調整できるか

  • 普段の保育室でも実施できるか

  • 子どもの反応に合わせて進行を調整できるか

  • 音や道具について相談できるか

  • 子どもが途中で離れたり、休んだりしても対応できるか

外部の出演者に依頼する場合も、必ずしも大きな会場や特別な設備が必要とは限りません。

園の環境や子どもの様子を伝えたうえで、無理のない内容を相談してみましょう。

予定どおりに進めることだけを目標にしない

乳児クラスのイベントでは、当日の子どもの様子によって、予定していた内容を変更したくなることもあります。

たとえば、思ったよりも眠そうな子どもが多かったり、普段と違う環境に戸惑っていたりする場合です。

そのようなときは、予定した活動をすべて行うことにこだわらず、内容を減らしたり、早めに終えたりすることも考えられます。

反対に、子どもたちが落ち着いて楽しんでいる場合は、様子を見ながら活動を続ける方法もあります。

大切なのは、計画どおりに進めることだけではありません。

子どもの状態に合わせて、内容や時間を調整できる余地を残しておくことが、乳児クラスの小規模イベントでは重要です。

まとめ|乳児クラスの小規模イベントは無理のない内容から

乳児クラスだけで小規模なイベントを行う場合は、特別な会場や大がかりな準備が必要とは限りません。

普段の保育室で手遊びや歌、絵本などを取り入れながら、子どもたちが安心して過ごせる時間をつくる方法もあります。

計画するときは、次の点を確認してみましょう。

  • イベントの目的を一つ決める

  • 月齢や発達に合った内容を考える

  • 普段の保育室を活用できるか確認する

  • 給食や午睡など生活リズムを優先する

  • 準備と片付けの負担を増やしすぎない

  • 当日の子どもの様子に合わせて調整できるようにする

乳児クラスのイベントは、内容をたくさん盛り込むことが目的ではありません。

子どもたちが無理なく参加でき、先生も普段の保育を大切にしながら進められることが重要です。

まずは、いつもの保育の中で楽しんでいる活動を生かし、小規模でも実施しやすい内容から考えてみてはいかがでしょうか。

乳児クラスだけのイベントは、参加する子どもの月齢や普段の生活リズム、会場によって適した内容が変わります。小規模なイベントにどのような内容が向いているか迷っている場合も、園の状況や希望を分かる範囲でお聞かせください。イベント内容がまだ決まっていない段階でもご相談いただけます。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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