商業施設で「ショー+体験ブース」を組み合わせるには?滞在時間が違う親子への企画設計

商業施設でファミリーイベントを企画するとき、

「ステージショーだけで十分だろうか?」
「ショー以外にも、子どもが参加できる企画を用意したほうがよい?」

と迷うことがあります。

商業施設では、すべての家族が同じ時間に来場し、同じ時間だけ滞在するとは限りません。

ショーの開始時間に合わせて来る家族もいれば、買い物の途中でイベントを見つける家族、食事やほかの予定の合間に立ち寄る家族もいます。

そこで考えやすいのが、決まった時間に行うショーと、好きなタイミングで参加しやすい体験ブースを組み合わせる方法です。

この記事では、商業施設のファミリーイベントで「ショー+体験ブース」を組み合わせるときの考え方を整理します。

目次

ショーと体験ブースは参加のしかたが違う

まず押さえておきたいのは、ショーと体験ブースでは来場者の参加方法が違うことです。

ショーは基本的に、開始時間があります。

そのため、

・開始時間に合わせて集まる
・一定時間その場で見る
・一緒に盛り上がる

といった楽しみ方に向いています。

一方、体験ブースは内容によりますが、

・買い物途中に立ち寄る
・空いているタイミングで参加する
・親子のペースで体験する

といった形を作りやすくなります。

つまり、

ショーは「時間を合わせて楽しむ企画」
体験ブースは「自分のタイミングで参加しやすい企画」

として考えることができます。

商業施設では「時間が決まった企画」だけでは参加しにくい家族もいる

商業施設では、来場者の動きがそろいません。

たとえば、ショーが始まった時間に、

・まだ施設へ到着していない
・食事をしている
・別の店舗にいる
・子どもが休憩している
・商談や買い物をしている

という家族もいます。

もちろん、ショーを目的に来場してもらう企画であれば、開始時間を決めること自体に問題はありません。

ただし、不特定多数の親子が施設内を自由に動いているイベントでは、決まった時間に参加できない人が一定数いることを前提に考える必要があります。

そこで、時間に縛られにくい体験を別に用意すると、ショーを見られなかった家族にもイベントへ参加する入口を作りやすくなります。

「ショー+体験ブース」にするとイベントへの入口を増やしやすい

ショーと体験ブースを組み合わせるメリットの一つは、イベントへの参加方法を一つに限定しなくてよいことです。

たとえば、

・ショーを見る
・体験ブースへ立ち寄る
・体験してからショーを見る
・ショーを見たあとに体験する

といった複数の動きが生まれます。

家族によってイベントとの関わり方が違っても、どこかから参加しやすくなります。

商業施設では「イベントに参加するか、参加しないか」の二択ではなく、短く立ち寄る人からしっかり楽しむ人まで受け止められる構成を考えることが重要です。

ショーの前後の時間を過ごしやすくなる

ショーを実施するとき、開始前に早く到着する家族もいます。

逆に、ショーが終わったあとも施設内に残る家族もいます。

ショーだけの構成では、

「始まるまで何をしよう」
「終わったから次へ移動しよう」

となりやすい場合があります。

体験ブースがあることで、ショーの前後にもイベントと接点を持ってもらいやすくなります。

たとえば、

・ショー開始前に体験する
・ショー終了後にブースへ移動する
・次の公演まで体験して過ごす

という流れです。

このように考えると、体験ブースは単なる「別企画」ではなく、ショーとショーの間や、ショー前後の時間をつなぐ役割も持ちます。

体験ブースは「待ち時間を作らない」設計も重要

体験ブースを用意すれば、それだけで参加しやすくなるわけではありません。

人気が集中すると、今度は体験ブースに長い列ができる可能性があります。

そのため、

・一度に何人参加できるか
・一人あたりの体験時間は長すぎないか
・途中から参加しやすい内容か
・親子で待てる場所があるか
・列が通路をふさがないか

といった点も考えておく必要があります。

商業施設では、イベント参加者だけでなく、買い物をしている一般来館者も同じ場所を通ります。

体験そのものの楽しさだけでなく、イベントスペース周辺の人の流れを止めすぎないことも大切です。

すべての体験を「長時間型」にする必要はない

体験企画というと、工作教室やワークショップのように、ある程度まとまった時間を使うものをイメージすることがあります。

しかし、商業施設のイベントでは、短時間で参加できる体験も選択肢になります。

たとえば、

・短時間で完結する参加体験
・写真を撮って楽しめる体験
・親子で少しだけ参加できる企画
・その場で見たり触れたりできる仕掛け

などです。

来場者の滞在時間がばらばらな会場では、参加時間の短い企画があることでイベントへ入りやすくなる場合があります。

重要なのは、体験の長さそのものではなく、会場にいる家族の動きに合っているかどうかです。

写真を撮れる体験は親子イベントと相性がよい

ファミリーイベントでは、「体験したことを残せる」という視点もあります。

子どもが何かに挑戦している様子や、親子で一緒に参加している場面は、写真を撮りたい保護者も多いでしょう。

そのため、

・体験中の様子を撮りやすい
・親子で一緒に写真を残せる
・イベントらしい背景がある

といった設計も考えられます。

ただし、写真映えだけを優先するのではなく、まずは子どもが参加しやすく、保護者が見守りやすいことが前提です。

写真は、体験の満足度を補助する要素として考えるとよいでしょう。

ショーと体験ブースを同時に行うかは会場によって変わる

「ショーをしている間も体験ブースを開けておけばよい」と考えることもできますが、必ずしもそれが適しているとは限りません。

同じ空間で同時に行う場合は、

・ショーの音が体験ブースへ影響しないか
・ブースの会話がショーの妨げにならないか
・人の移動が客席前を横切らないか
・どちらへ参加すればよいか分かりにくくならないか

を確認する必要があります。

会場が十分に広く、それぞれのエリアを分けられる場合は同時開催を検討しやすくなります。

反対に、スペースが限られている場合は、

「ショー中はショーを中心にする」
「ショー終了後に体験へ誘導する」

というように、時間で切り替える方法もあります。

「たくさん企画すること」が目的ではない

ショー、体験ブース、写真スポット、回遊型企画などを組み合わせると、イベントは充実して見えます。

しかし、企画を増やせば必ず満足度が上がるわけではありません。

企画が多すぎると、

・どこへ行けばよいか分からない
・運営スタッフが多く必要になる
・会場内の動線が複雑になる
・それぞれの企画が中途半端になる

こともあります。

重要なのは、企画の数ではありません。

ショーを見る時間と、それ以外の時間をどう過ごしてもらいたいかを先に考えることです。

そのうえで必要な体験だけを追加すると、イベント全体を整理しやすくなります。

大人数イベントでは「一斉参加」と「自由参加」を分けて考える

来場者が多いファミリーイベントでは、全員に同じ行動をしてもらうことが難しくなります。

そこで、

ショー=ある時間に集まって楽しむ
体験ブース=それぞれのタイミングで楽しむ

という役割分担をすると、イベント全体を考えやすくなります。

一斉参加型の企画だけでは、一度に多くの人を受け入れる必要があります。

反対に、自由参加型だけではイベント全体としての盛り上がりを作りにくい場合があります。

両方を組み合わせることで、

・みんなで盛り上がる時間
・家族ごとに自由に楽しむ時間

を作ることができます。

企画するときは「家族の動き」を一本の流れで考える

ショーと体験ブースを別々に考えるだけではなく、一つのイベントとして家族の動きを想像すると整理しやすくなります。

たとえば、

「施設へ来る」
「イベントを見つける」
「体験ブースへ立ち寄る」
「ショーを見る」
「買い物へ戻る」

という流れです。

別の家族なら、

「買い物をする」
「ショーを途中から見る」
「終了後に体験する」
「食事へ向かう」

かもしれません。

どちらも自然に参加できるのであれば、来場時間が異なる家族にも対応しやすいイベントになります。

商業施設ではイベント全体の「滞在体験」で考える

商業施設のファミリーイベントでは、ショーだけ、体験ブースだけという単体の企画を見るのではなく、家族がイベント会場でどう過ごすかまで考えることが大切です。

ショーには、一定の時間に人が集まり、一緒に盛り上がれる良さがあります。

体験ブースには、それぞれの来場時間や滞在時間に合わせて参加しやすい良さがあります。

この二つを組み合わせることで、

・ショー開始前
・ショー終了後
・公演と公演の間
・買い物途中

にもイベントへ参加する入口を作りやすくなります。

「ショーに何を追加するか」ではなく、

来場した家族に、イベント全体をどのように楽しんでもらいたいか

という視点から構成を考えてみてください。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

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