0歳〜6歳が一緒に楽しめる園イベントとは?年齢差への配慮ポイント

保育園やこども園の全園児イベントでは、0歳児から年長児までが同じ時間を過ごすことがあります。

そのとき、

「0歳の子も楽しめる内容にすると、年長児には物足りない?」
「年長児向けにすると、乳児には難しい?」
「全員が同じように楽しめるイベントはあるの?」

と迷う先生もいると思います。

0歳〜6歳では、興味の持ち方や集中できる時間、参加のしかたが違います。

そのため大切なのは、全員を同じ反応にそろえることではありません。

同じイベントの中でも、それぞれの年齢やその子自身に合った楽しみ方ができれば、異年齢の全園児イベントは十分に成立します。

この記事では、0歳〜6歳が一緒に参加する園イベントで考えておきたいポイントを整理します。

目次

0歳〜6歳では「楽しみ方が違う」のが自然

同じものを見ていても、年齢によって反応は違います。

たとえば、乳児は内容の意味を理解していなくても、

  • 音
  • 動き
  • 色
  • 表情
  • 会場の雰囲気

に興味を持つことがあります。

一方、年中・年長児になると、

「次はどうなるんだろう?」
「どうしてこうなったの?」

と、展開や仕組みまで含めて楽しむことがあります。

そのため、

「全員が笑っている」
「全員が拍手している」
「全員が最後まで座っている」

ことだけを、イベント成功の基準にする必要はありません。

静かに見ている子もいれば、身体を動かしながら見る子もいます。

それぞれの楽しみ方があることを前提にすると、年齢差のあるイベントを考えやすくなります。

年齢差があるイベントで確認したい4つのこと

0歳〜6歳が一緒に参加するときは、特に次の4つを確認しておくと安心です。

1.小さい子からも見えやすいか

園児の体格には大きな差があります。

年長児の後ろに乳児や年少児が座ると、前が見えにくくなることがあります。

そのため、

  • 小さい子を前方にする
  • 先生の近くに乳児スペースをつくる
  • 後方の子からも見えるか確認する
  • 大人が前に立ち続けない

など、会場に合わせて見え方を確認します。

必ず年齢順に並べなければならないわけではありません。

重要なのは、どこにいる子も無理なく見られることです。

2.集中できる時間の違いを考える

0歳児と年長児では、同じ時間でも感じ方が違います。

年長児がまだ楽しんでいても、乳児は途中で疲れることがあります。

逆に、乳児に合わせて極端に短くすると、幼児には物足りなく感じる場合もあります。

そのため、公演時間だけで調整するのではなく、

  • 動きのある場面と静かな場面を入れる
  • 展開を切り替える
  • 小さい子が途中で離れても問題ない進行にする

といった方法もあります。

全員が最初から最後まで同じ姿勢で集中することを前提にしない方が、運営しやすくなります。

3.参加のしかたを一つに限定しない

イベントというと、

「前に出て参加する」
「みんなで声を出す」

といった参加方法を思い浮かべることがあります。

しかし、参加のしかたは一つではありません。

  • 前に出る
  • 席から一緒に動く
  • 拍手する
  • 声を出す
  • 先生と一緒に見る
  • 静かに見る

どれもイベントへの参加です。

特に年齢差が大きい場合は、一つの参加方法を全員に求めないことが大切です。

幼児が積極的に参加している横で、乳児が先生の近くから見ていても問題ありません。

4.途中で離れられる余白をつくる

乳児や小さい子は、途中で眠くなったり、不安になったりすることがあります。

また、年齢に関係なく、

「少し離れて見たい」
「今日は大きな音が気になる」

という子もいます。

そのため、

  • 後方に少し余白を残す
  • 出入口をふさがない
  • 先生が移動しやすくする
  • 途中退出しても戻りやすくする

といった環境を整えておくと安心です。

途中で離れることを「イベントを楽しめなかった」と考える必要はありません。

その子のペースで参加できることも、大切な配慮です。

全員が同じ反応をしなくても大丈夫

年齢差のあるイベントでは、子どもたちの反応がそろわないことがあります。

前のめりで見る子もいれば、先生の方を見る子もいます。

大きく笑う子もいれば、真剣な顔で見ている子もいます。

途中で立ち上がる子や、少し離れたくなる子がいても不思議ではありません。

先生から見ると、

「楽しんでいないのかな?」

と心配になることもありますが、反応の大きさだけでは判断できません。

イベント終了後に内容を覚えていたり、給食中に話していたり、帰宅時に保護者へ話したりすることもあります。

その場の反応だけで全員の満足度を判断しないことも大切です。

乳児と幼児を完全に分けなくてもいい

年齢差が大きいと、

「乳児と幼児は別々にした方がいいのでは?」

と考えることもあります。

もちろん、内容や会場によっては分けた方がよい場合もあります。

ただし、必ずしも別開催にする必要はありません。

同じイベントでも、

  • 座る場所を変える
  • 先生の位置を変える
  • 乳児は途中退出可能にする
  • 幼児には参加場面を増やす

など、参加方法を少し変えることで一緒に楽しめる場合があります。

「同じ内容を全員に同じ形で見せる」のではなく、同じ場を共有しながら参加方法を調整するという考え方です。

全園児イベントなら先生の位置も重要

異年齢イベントでは、先生の見守り位置も大切です。

乳児クラスの先生が後方に離れてしまうと、小さい子が不安になることがあります。

一方で、先生全員が園児のすぐそばに座ると、後方から見えにくくなる場合もあります。

会場によって、

  • 乳児の近く
  • 左右
  • 後方
  • 出入口付近

などに分かれると、全体を見守りやすくなります。

子どもの年齢構成を見ながら、先生がすぐ動ける位置を考えておくと安心です。

会場の広さだけでなく「過ごしやすさ」を見る

広い会場なら年齢差のあるイベントがしやすいとは限りません。

大きなホールでは、乳児から出演者までの距離が遠くなる場合があります。

逆に保育室では距離が近い分、小さい子にも見えやすいことがあります。

会場を選ぶときは、

  • 見え方
  • 音の大きさ
  • 先生の動きやすさ
  • 途中退出のしやすさ
  • 園児同士の距離

なども確認します。

年齢差があるほど、単純な「広さ」よりその場で無理なく過ごせるかを見ることが大切です。

イベント内容は「全員に同じ理解」を求めなくていい

幼児向けのストーリーや演出を、乳児が同じように理解することは難しい場合があります。

しかし、理解できなければ楽しめないわけではありません。

乳児は音や動きを楽しみ、幼児はストーリーや展開を楽しむ。

同じ場面でも、それぞれ違う部分を楽しむことがあります。

そのため外部出演者を検討するときも、

「0歳でもすべて理解できますか?」

だけでなく、

「年齢ごとに違う楽しみ方ができる内容ですか?」

と考える方が、異年齢イベントには合っています。

園の普段の生活リズムも忘れない

0〜6歳が一緒に参加するイベントでは、年齢だけでなく園の生活リズムも関係します。

特に乳児は、

  • 授乳
  • 給食
  • 午睡
  • おむつ交換

などの時間があります。

イベント時間を優先しすぎて普段の生活リズムが大きく崩れると、小さい子に負担がかかることがあります。

すべてのクラスが完全に同じ時間参加することにこだわらず、

「乳児だけ少し遅れて入る」
「途中で退出する」

という選択肢があっても問題ありません。

外部出演者には年齢構成を伝える

外部出演者を呼ぶ場合は、

「全園児です」

だけではなく、

「0歳〜6歳が一緒です」
「乳児クラスも参加します」
「年長児までいます」

など、年齢構成を伝えておくと相談しやすくなります。

そのうえで、

  • 公演時間
  • 音量
  • 子どもの参加方法
  • 前に出る演出
  • 会場レイアウト

などを調整できるか確認します。

異年齢イベントへの対応経験がある出演者であれば、年齢差を踏まえて構成を考えてもらえる場合があります。

「全員同じ」ではなく「全員が参加しやすい」を目指す

0歳〜6歳が一緒に参加するイベントで、

全員が同じように笑うこと、
全員が同じ時間座ること、
全員が同じ方法で参加すること

を目標にする必要はありません。

むしろ、

年齢やその子の状態に合わせて、いくつかの楽しみ方があるイベント

の方が、異年齢の園行事には向いています。

見る子、動く子、先生の近くで見る子、途中で離れる子。

それぞれの参加を認められると、先生側もイベント中の反応を必要以上に心配しなくて済みます。

まとめ|年齢差があるからこそ「楽しみ方に余白」を

0歳〜6歳が一緒に楽しめる園イベントを考えるときは、

見え方
集中できる時間
参加のしかた
途中で離れられる余白

を確認してみてください。

大切なのは、すべての年齢に同じ反応を求めることではありません。

乳児には乳児の楽しみ方があり、幼児には幼児の楽しみ方があります。

さらに、同じ年齢でも反応は一人ひとり違います。

年齢差や個人差を前提に、子どもたちがそれぞれのペースで参加できる環境をつくること。

それが、0歳〜6歳が同じ時間を共有する園イベントを考えるうえで大切なポイントです。

この記事を書いた人

TOMOのアバター TOMO キッズパフォーマー

全国の幼稚園や保育園で、お子様向けのマジック・シャボン玉ショーをしている、キッズパフォーマーのTOMO(トモ)です!

私は、もともと看護師をしており、ガン病棟で働いていました。そこには、自分の意志で身体を動かすことができない子も多く、病気と闘う子どもたちを笑顔にしたいという想いでマジックを練習するようになり、気づけばキッズパフォーマーとして全国を渡り歩くようになりました。

目次